ばななごはんがたべたい

バナナごはんを追い求めて日々断捨離するブログ

北海道の推しごと〜柚香光・星風まどか退団に寄せて

タイトルに推しって入ってますけど

全部がわたしの推しの話ではありません

身の丈にあった推しごと(定義:推しを自分なりに応援すること)のお話です

余談ですが、わたしは今これといった推しはいません。

好きな人レベルです笑

 

宝塚歌劇団の、柚香光さん・星風まどかさんのトップコンビ同時退団が発表され、記者会見も行われましたね。

 

個人的には「都会的な雰囲気を持つキラキラ系トップスターと、キュートさと貫禄を兼ね備えたトップ娘役が、不思議なめぐり合わせで出会い第2の道に進んだ」印象があるトップコンビです。

お互い2人目の相手役ですが、お互いが持つ本来の深みを引き出し合える理想的なコンビなのではないかと思います。

ご本人さま方も添い遂げ退団の道を選んだということはきっとそうなのでしょう。

 

わたしはかなり金欠の地方民(北海道)なので、コロナ禍以降ほとんど宝塚の演目を見られていません。

(ライビュは本当にありがたいので、今後も続けて頂きたいです。)

御二方が息ぴったりで、お互いを高めあえていることは、先行画像やポスター、舞台写真、観劇された方々のブログを見ただけでも伝わってきました。

御二方がいるだけで、きっといい演目になるのだろうなと言う期待が湧いてくるコンビでした。

トップが素敵に見えるのは、周りの花組生のお力も強かったのでしょう。

柚香さん、星風さんがきっとついていきたいと思える(組子の皆さんはプロなので誰がトップでもひたすら芸を磨かれるのでしょうけれど)方々だったからこそ素敵な相互作用が生まれていたのでしょう。

 

北海道にいる私ですらそう思えるトップスターと今の花組。トップを中心にその花組の一時代が終わるのはとても寂しいです。

きっと、私の趣味に合う御二方だからこそこんなに思いも強くなっています。

 

宝塚を好きでいると(ファンではないです)、本当のことかわからないこと、人事、誰が実力ある〜、ない〜、みたいな比較といったプラスのことばかりではない感情に接する機会も多いです。

 

他人を下げて誰がを持ち上げる

嫌なら見なくていい とブログコメント欄に書き込む

みたいなことはずっとあるんだろうなと思います。

 

柚香さんは2番手時代、漫画作品を多くこなされていました。

漫画原作作品が合いすぎていたのかもしれません。

でも、似合っている漫画作品を今の相手役とやらないで退団という結果にはなりましたけど、似合っている役よりも、与えられたお役を着実に自分のものにしていった柚香さんのお力を素直に素晴らしいなと思います。

どの舞台写真を見てもその役として、キラキラ輝いている柚香さんがいました。

漫画作品が似合う、やってほしいと思う事自体はいいことなのでしょう。

でもそれをしばらくやらずに退団という、形になったことについて、なにか意見することもないのだろうなと思います。

トップ人生は恵まれていないとか、劇団からの愛がないと言う話にはならないのかなと。

柚香さんが決めたタイミングで幸せな幕引きができるなら、最後の作品はなんだっていいのではないのかな

現場のことは、現場の人しかわかりません。

きっと劇団側と、御本人たちで出した結果なのでしょう。

好きではあるけど、私達はあくまでも外野です。

愛ないとか決めつけるのは違うのでしょう。

 

私は生で観劇できることがほぼないので、外野目線で宝塚をみています。

正直寂しいです。

舞台は生で観てこそだと思うからです。

ただ近づきすぎると、自分の欲も強くなり、好きな相手に期待しすぎるところもあるのも事実です。

実際、宝塚の好きなスターに期待しても、その裏には劇団がいて、その人に対するすべての願いはかなわないようにできているのです。

社会も同じだと思います、好きになってもすべての願いはかなわない。

お金を払って、お客様としてみに行くものなので、意見が通るかもという期待が大きいです。ある程度の願いは叶うし、劇団側も叶えてきての110年近くの歴史でしょう。

お金払う以上は不満なく帰りたいし、満足したいです。

お金を払ったから100%満足できるとは言えないのが、生きている人が出ている舞台です。

110年、それで収益を得ている歌劇団は、本当に凄いです。

 

生身の人間が出ているものだから、求めるものを大きくしすぎるのはいいことばかりではない、と自分の身を引き締める、柚香光さん・星風まどかさんの添い遂げ退団でした。

 

北海道という遠い距離にいると、寂しさは強く感じます。

ただ、遠い分、観られるだけで満足、

お二人と、組子の方々が幸せなら満足と、

相手の目線に寄り添った見方をしやすいという点では、北海道も悪くはないです。

自分の理想を持つことはいいことでもありますが、相手と自分を苦しめるものでもあります。

 

漫画原作やらないの?は期待の裏返しではあるのでしょうけど、漫画原作なしでやれてきた花組のこれまででは満足できなかったよ、という意思表示にもなるのかな、と思います。

 

柚香光さんは何をしても自分と役を近づけて、役の個性と本人の個性を両立できる素晴らしい役者さんです。 

精いっぱい花組の組子さん、華優希さん、星風まどかさんと自分を高めてこられて今があるのでしょう。

花組の皆様が幸せな一時代を終わられるよう、わたしもひっそりながら応援します。